続・続、イタリア総選挙
2006 / 04 / 13 ( Thu )
イタリアの政治ネタはあまり日本のテレビでも登場しないので、ちょっとだけご説明。

僅差だけれど結局総選挙で敗れてしまった与党を率いるイタリアの首相シルヴィオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)は、超がつく程のお金持ち。多くの名だたる会社を所有、特に、メディアセット(MEDIASET)という民法3局が入っているテレビ局グループ<<←注:イタリアの民法(BS除く)は4局しかないのです・・。だから割り算すると75%)>>、新聞社(CORRIERE DELLA SERA)、出版社(Mondadori)、流通業界(STANDA)、それにイタリア人の心の拠り所であるサッカーチーム(AC MILAN)のオーナー様。。

もちろん、テレビ局を持っているということは・・・。そう、MEDIASETのチャンネルのニュースや討論番組は・・・・。推して知るべし。
家のテレビでMEDIASETの番組を見ることを禁じている反ベルルスコーニ派の私の友人もいるほど・・・。
(誤解のないように申し上げますが、これらのチャンネルでは政治色のない普通のテレビ番組(アニメやバラエティーやクイズなど)もやっています。)
前回の選挙の時にも、今回の選挙の時にも、当然、これらの局ではオーナー様の応援をしない訳はなく、オーナー様だから応援する人も、オーナー様が好きな人も皆で応援。

そんなセレブ・ベルルスコーニ氏の体制に、


半数強のイタリア人がNOと言った。

半数弱のイタリア人がYESと言った。


このように、イタリアがパッカリと二つに分かれた結果となったわけです。
上院獲得議席数を州別に見ると、

<野党勝利> 13 / 20州
アブルッツォ州  4対3 (投票率)83.4%
バジリカータ州  4対3 (投票率)80.4%
カラブリア州   6対4 (投票率)74.1%
カンパーニャ州 17対13 (投票率)78.3% 
エミリア・ロマーニャ州 12対9 (投票率)89.5% 
リグーリア州  5対3 (投票率)83.4% 
マルケ州    5対3 (投票率)86.1% 
モリーゼ州   1対1 (投票率)82.3%
サルデーニャ州 5対4 (投票率)78.2% 
トスカーナ州 11対7 (投票率)87.2%
トレンティーノ・アルト・アディージェ州 5対2 (投票率)87.8%
ウンブリア州  4対3 (投票率)86.6%
ヴァッレ・ダオスタ州  1対0 (投票率)83.6%


<与党勝利> 7 / 20州
フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州 3対4 (投票率)84.5% 
ラツィオ州  12対15 (投票率)84.5% 
ヴェネト州  10対14 (投票率)87.6% 
ロンバルディア州 20対27 (投票率)87.5% 
シチリア州  11対15 (投票率)79.4% 
ピエモンテ州  9対13 (投票率)84.5% 
プーリア州   9対12 (投票率)79.5% 



出馬した候補者がどんな人で、そしてどんな候補者が当選したのかすら全く知らないので余計なことは全く言えませんが、やっぱり大企業が多くて産業が発展している州(カッコの中には代表的な都市の名前を書いてみました)では与党が勝っていて <ロンバルディア州 (ミラノ)、ラツィオ州 (ローマ)、ヴェネト州(ヴェネツィア・ヴェローナ)、 ピエモンテ州(トリノ)> そして、いわゆる南部と言われているシチリア州とプーリア州で与党が議席数を伸ばしています。

一度イタリア人の政治好きの友人に、何故シチリアとプーリアでは与党が強いのかを聞いたことがあります。彼によれば、これらの地域は政府指導による開発や援助が必要であり、それを絡めた政治的なプロモーションを通して地盤を固めているのだろう・・・と。

なるほど・・・。

さてさて、ちょっと面白くなって、このベルルスコーニ首相についてちょっと調べてみたら、彼の経歴を見つけました!!

なんと、ベルルスコーニ首相は元歌手。
そして、掃除機販売業を行い、建築業で大成功!!!!
その後、次々と企業を買収し財力と権力を増やして、ついにはイタリアという国のトップへ上り詰める。
(昔歌手としてCDを出していたというマンション販売業を営む営んでいた社長さんが、なぜかダブりました。(余談))。

マイワールドをゼロから築いた功績は本当に素晴らしいと思います。
この後、首相の座から降り、絶対的な権力がなくなった後、彼はどうなっていくのだろう・・と本当に興味があります。もちろん、落ちていくさまを見たいのではなく、どのように首相であった自分にオチを付けていくのか。経済界のトップであることには間違いないのだから、そこでさらなる手腕を発揮し続けて行って欲しいと素直に思っています。

そして、ゴミ収集から始めてドンドンと財をなし、競馬の馬の売買からサッカーチームのオーナーまで上りつめ、お城まで手にいれたけれど、地元サッカーファンや選手との折り合いが悪く、そしてついには法律違反を犯して国外へ逃れた元サッカーチームオーナーのことも思い浮かびました。

最近の日本では、逮捕されたIT関連企業の元社長のように、成功の絶頂からどん底に落ちる姿を見るのはやっぱり悲しいものです。


首相在任中は、それこそたくさんの問題行動はあったと思うけれど、何千年もの昔の遺産をたくさん抱え、それらを守ることが義務である国が変わることって本当に大変だと思う。世界の美術館は必要。でもその美術館も稼がなくては潰れてしまう。(今はそう簡単には他の国のモノにはならなくなったけれど・・・。)
素晴らしい美術館があっても、そこにたどり着くためには道路も必要だし、行く術も必要。自然は素晴らしいけれど、大自然の中では現代的な人間の生活を行うことができない・・・。

労働者の権利も大切。安心して仕事をしてお金を稼げて、家族が無事に暮らしていくことのできる世界は大切。でも、雇う側にすれば、仕事をしなかったりナマけたりインチキしたりする労働者を雇いたくない。できれば才能のある、もしくは才能がなくても努力して頑張ってくれる人だけを雇いたい・・・。

2つの相反する考えが共存できるようになるユートピアはいつか地球上に生まれるのかな・・。とっても他人事のような記事を書いてしまっていることを反省しつつ、聞こえてくるのは祇園精舎の鐘の音。


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続・イタリア総選挙
2006 / 04 / 12 ( Wed )
ベルルスコーニ首相の、『ガセだ〜!』の詳細について記しているサイト見つけました。

AOL Newsの毎日新聞のニュースで見つけた記事によると、ベルルスコーニ首相は、開票後の記者会見で、敗北を認めなかったとのこと。

以降、記事です!http://news.aol.co.jp/story/news.date=20060412102700&company=70&genre=02&sub=002&article=020060412018.html

【ローマ海保真人】イタリア総選挙で中道右派勢力「自由の家」を率いるベルルスコーニ首相は11日、開票後初めて記者会見し、中道左派勢力「連合」の勝利について「現時点ではだれも勝利を宣言することができない」と述べ、敗北を認めなかった。

首相は他の与党党首とともに会見。下院で無効票などの再集計を要求していることを受け「最終的で明らかな司法判断が下るまで、開票結果を認めるわけにはいかない」と語った。

首相はさらに、土壇場で負けを喫した上院の在外議席分の票に「非常に多くの不正があった」などと主張。「不正」の詳細は明らかにしなかったものの、「無効だと宣告されることを考慮に入れないわけにはいかない」と述べた。またその結果、中道右派が上院で勝利し、中道左派が多数派の下院と「ねじれ現象」が起きた場合、ドイツのような「大連立」方式の政権を提案した。

首相の党「フォルツァ・イタリア」の選対幹部は11日、約2万5000票の小差となった下院で、無効票が約50万票、疑問票に近いものが約4万3000票あると指摘。ANSA通信によると、中道右派陣営による再集計要求が受け入れられれば、公式結果が出るまで2〜3週間かかるという。

しかし、中道左派を率いるプロディ元首相は同日、「だれが勝とうと勝ちは勝ちであり、それが民主主義だ」と述べ、ベルルスコーニ首相の大連立提案を拒絶した。


ふむふむ、しばらく混乱しそうだなぁ・・・。
さらに、また総選挙ネタ続きます。。。(というか続ける予定です。)

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イタリア総選挙
2006 / 04 / 12 ( Wed )
やっぱり今日は選挙ネタでしょう。

去る4月9日(日)にイタリアで総選挙がありました。
今回の総選挙はイタリアで見ることができずに、とっても残念。外国人だし、とってもとっても第3者的な立場から選挙を見るのは面白い。(イタリアの方々ごめんなさい。私は対岸の火事を楽しむようなことをしてしまいました。と、懺悔。)

日本の選挙と比べて何がそんなに面白いのか??

テレビで繰り広げられるモノから、巷で繰り広げられるモノまで、すべてひっくるめて、

討論が面白い!

以前も確か記事に書いたけれど、テレビ討論会でも素人さんの観客がヤジは飛ばすは、討論に乱入してくることもしばしば。

日本のように、確かに政治に無関心な若者も増えていることは真実なようですが、なんと今回の選挙の投票率は、なんと、

83.6%!!(前回の2001年は81.4%)

国民の一人一人がそれぞれの立場で政治を考え、政治にかかわろうとし、そして政治を変える力が自分にあるんだと確信している・・・。そういう数字ですよね。。やっぱりスゴい、イタリア人

さてさて、今回の選挙の結果は、5年間続いたベルルスコーニ政権に(やっと)終止符が打たれそう。遠く離れた日本では現在の時点での最終結果がどうなったのか?ということを知るのは中々面倒なのだけれど、11日付けの伊誌La Repubblica(ラ・レプブリカ)によると、

上院(SENATO)は、
野党159議席 vs 与党156議席
http://www.repubblica.it/speciale/2006/elezioni/senato/index.html

下院(CAMERA)は、
野党347議席 vs 与党281議席
http://www.repubblica.it/speciale/2006/elezioni/camera/index.html

で、僅差で野党連合の勝利!!そして政権交代か!!


しかし、この選挙結果に対して、やっぱり我がベルルスコーニ首相は、

ガセだ〜!

と、コメントされているらしいです。

ガセではないネタを常に提供させて頂いている『冥途イン・イタリー』にあなたの清きご一票を今日もよろしくお願いいたします!。


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10 : 31 : 49 | イタリア人気質って・・・ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
イタリア人@日本のデパート
2006 / 03 / 28 ( Tue )
世界の食品博覧会FOODEXのために来日していたイタリア人を連れ、勉強会と称して東京のデパートを視察に行きました。
(視察と言ったらカッコいいけれど、ただのヒヤカシ・ショッピングです・・・)

どこのデパートを視察に訪れたのかは、NOアポ(当たり前だけど)なので、一応伏せておきます。

まず、一階。化粧品とファッションのフロア。
店内のデコレーションの綺麗さと、人の多さにイタリア人驚く。(ちなみに視察が行われたのは土曜日の午後でした。)

そして、地下一階。おなじみデパ地下食料品売場。
デコレーションの綺麗さと人の多さにまたもやイタリア人驚く。
やはり何と言っても、一つ一つのブースの綺麗さと商品のディスプレイの美しさには感嘆をもらしていました。

日本の市場は、いかに隅々にまで気を配らなければならないかを、百聞は一見にしかず!見てもらって感じてもらうのが一番です。

そして、販売員の方々の感じの良さにも感動していました。

前にも書いたかもしれませんが、イタリアでは路面店が主流。
デパートメントストア(イタリア語で言うとグランディ・マガッツィーニ[GRANDI MAGAZZINI])チェーンは大手でミラノのドゥオーモ近くにあって有名な店くらいしか思い当たりません・・・・。
(もしあったら教えてください!)
あとは、イ○ー○ーカドーのような大型総合スーパーマーケットのようなチェーン。(これは郊外型から都市型まで結構たくさんあります。)
だから、豪華で素敵な総合デパートには、イタリアの都会っ子はさておき、普通のイタリアの田舎っ子は、全く慣れていません。
恐らく想像もつかないと思います。

その後、私用で眼鏡売場へ。
実は、マイ眼鏡のレンズが外れてしまったために、視察ついでに修理をしてもらおうと眼鏡売場へイタリア人を引っ張って行きました。

イ:『眼鏡の値段はイタリアと同じくらいかな〜。』
私:『えっ!?イタリアって眼鏡そんなに高かったっけ??』
イ:『結構有名ブランド品は高いよ〜。200-300ユーロ(29000-43500円くらいするんじゃないかな〜・・・。』

さて、日本の眼鏡の価格にはさして驚かなかったイタリア人でしたが、眼鏡売場のサービスの良さには本当に驚いていました。

まず、
○修理に入る前に、どれくらいの時間がかかるかを言って待たせること。(う〜ん、確かにイタリアでは経験ありません・・・。)

○待たせて申し訳ないと丁寧に謝ること。(眼鏡を壊してしまったのは私なのに・・・)

○修理をしている最中に、店員さんのミスで違う箇所を壊してしまった・・。このミスをわざわざ見せに来て謝り、そして新しいパーツと交換する旨を伝え、さらに5分ほどかかってしまうことを伝えたこと。

○新しいパーツをつけたら、古いパーツとの差が際立ってしまって変だから古いパーツを磨きますと、再び告げに来たこと。(その差は素人の私には全く感知できませんでしが・・・)

○そして、やっと完成して、私が修理代金を支払おうとしたら、無料だったこと。(これには私も驚きました!)

う〜〜ん、さすが!!!こんなサービスをしてもらったら、次の眼鏡を買うのは絶対またここにしようって思ってしまいます。

これには本当にイタリア人は驚いていました。

『また来たい、ここで買いたいって思わせるサービスってスゴイね・・・』

(ちなみに、私はこの店でメンバーズカードも提示していないし、名前すら告げていないのです・・・・)

う〜ん、日本人としての誇りを感じるな〜と思って頂けた方、
今日も↓ポチリとお願いいたします。

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00 : 17 : 10 | イタリア人気質って・・・ | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
イタリア男のおしゃれ?!
2006 / 03 / 22 ( Wed )
ブログに書きます。しかし、これは絶対に(かなりの)少数派だと思いますので、そのつもりで読んでくださいね。

前にも書いたと思うけれど、イタリア人は男でも女でも睫毛(マツゲ)が長い・・・。

イタリアでも、もちろん、長いマツゲはチャームポイントの一つで、長いマツゲにさらにマスカラを付けて長〜くします。

これは男のチャームポイントでもあり、さすがにマスカラはつけないけれど、くりっカールしたマツゲを持つメンズは人気の的です。


ちなみにイタリア語では、
マツゲはCHIGLIA (チリア)眉毛はSOPRACIGLIA(ソプラチリア)と言います。

そう、ソプラチリアというのは、『マツゲの上』という意味。
言葉でも分かるように眉毛よりもマツゲの方が価値が高いのでありました・・・。

しかしっ!初めて出会いました。

マツゲカットする男!!

眉毛ではありません。マツゲです・・・。

1年ぶりに再会したそのイタリア男。自他ともに認める『長マツゲ』の持ち主で、眼鏡をかけると、その長いマツゲで眼鏡が動いて邪魔だと、のたまっていました。

しかし、先日会った時、そのマツゲが短くなっていたことにいち早く気付いた私は思わず

『どどどうしたの???そのマツゲ・・・??!』

彼は、さも簡単に、
『あ〜、邪魔だから切っちゃった。』と・・・。

さすがに、彼の奥さんやら女友達からは非難轟々だったようです。

しかし、邪魔になるほどのマツゲ。持ってみたいものです。

そういう話を聞きつつ、15倍に伸びるマスカラを探しまわりましたが、売れきれ続出でゲットすることはできませんでしたが・・・。

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